山田 聡子のギャラリー凜(北名古屋市)

なぜ、AFSボランティア活動をしているか?

今日は、6月30日のAFS高校留学シンポジウムが無事におわり、ちょっとほっとしてお礼状を書いていました。

これだけ大きなシンポジウムを企画、実施、盛会、成功に繋げることができたのは、多くの皆さんのご理解とご協力がいただけたからです。(公財)AFS日本協会はじめAFS内外の関わってくださった全ての皆様に心から感謝しています。 ありがとうございました。

何より、基調講演を引き受けてくださった秋葉忠利理事長、司会の秋沢淳子氏、パネリストの内田富夫氏、松永佳世子氏、藤澤幸子氏、内山順喜氏には、心から感謝しています。私の想いを大切にして支えてくださり、二人三脚で動いてくださった、AFSの職員、名古屋事務所長中村誠氏にも心から感謝。彼のお力添えがなければ、成し得なかったでしょう。

このメンバーなら絶対成功すると確信がありました。 そして、シンポジウムのエンディングに流す動画制作の協力を申し出てくださったオフィスコトノハ?の北平純子さん、会場のライティングデザインを引き受けてくださった林万里子さん等々・・・。わたしが信頼する素晴らしい方達が挙って手伝ってくださりました。

シンポジウム参加者数は186名。
愛知県教育委員会を含め、少なくとも100名の外部の方がこのシンポジウムにご参加くださりました。

大村愛知県知事に冒頭の挨拶を戴き、多様性の重要性と愛知県も「人材の育成」と「アジア」をキーワードに国際交流に取り組んでいるということをお話し戴きました。「AFSのような歴史のある、信頼のおける団体で、早い時期に留学することがよい」という趣旨のことをAFSの名前をはっきりと出して熱く語ってくださり、嬉しく思いました。

秋葉理事長の基調講演では、多様性、高校留学の重要性、数ある交換留学団体の中でなぜ、AFSを選ぶのか、をお話し戴きました。

後半はAFS評議員秋沢淳子さんの司会で、教育関係者、お子さん三人を留学させた保護者、留学経験のある社会人と大学生よるパネルディスカッションを行いました。それぞれの立場からの高校留学の意義とAFS経験を話してもらいました。

今回の高校留学シンポジウムは、AFS日本協会広報員をさせていただいているわたしの想いで、昨秋、秋葉忠利AFS理事長とTBSアナウンサー秋沢淳子さんに直接協力をお願いし、協会のご支援で準備させていただきました。

これまでの活動経験に基づき、「なんとかして、より多くの皆様に高校留学の意義をご理解いただきたい」という熱い想いがありました。日ごろの地道な活動は勿論大事なことですが、時にこうして大きなイベントをして、AFSの社会的認知度を上げることがとても大切だと、わたしはずっと思っていました。

認知度が上がれば、ボランティアであるわたし達支部員の日常の対外的、対内的活動が楽になると思います。
秋葉さんのような知名度高く、お志の高い方が理事長でいてくださるからこそ、効果があることでもあります。

準備の苦労を大勢の方達に労っていただきましたが、わたし自身はとても幸せ感で活動させていただきました。やりたいことをやらせていただき、そして、わたしの大好きな素敵な方々に出会え、そして、自分がさせていただいいている活動が、若者の未来に繋がる活動だと知っていたからです。

自分の目標である「若者の輝く未来」を達成するために、たいへん充実した時間を過ごさせていただけたことに心から感謝しています。

県教委とのパイプ作り、アメリカ領事館とのパイプ作り、愛知県国際交流協会はじめ、近隣の各市町村国際交流協会、教育長とのパイプ作り等でき、このようなイベント準備のなかに学びも多くありました。

このシンポジウムをただのイベントに終わらせず、新しく構築された関係機関との連携を図って、今後のAFS活動の益々の発展に繋げたいと思います。

なぜ、AFS活動をしているか?

わが子の為に

わたしの人生は、海外と出逢ってとても豊かになりました。わたしの子供達にも、そういう人生を送ってほしいと願いました。子供たちが自然と海外に興味を持つ為に、AFS活動でその環境作りをしようと思いました。

社会と関わっていたかった

わたしの長男は生まれて間もなくから、ひどい喘息に悩まされていました。また長女にも重度のアトピーがあり、フルタイムで働くなど私にとって考えられませんでした。

それでも、私は社会とのつながりをもっていたかったのです。夫の理解と協力のもとにAFSのボランティア活動を始めました。

海外への恩返し

わたしが中学1年生のときにホストファミリーとして外国人留学生を受け入れました。それがAFSとの出逢いです。 大学入試制度の改革で、AFSでは留学しなかったものの、AFSのおかげで、人生の早い時期に国際交流への興味をもつことができました。大学でスペイン留学を経験し、また結婚後は夫とともにオレゴン州立大学院への留学をさせていただくことができました。

海外で出会ったステキな外国人のクラスメート、友人たちには、言葉にできないほどお世話になりました。彼らのおかげでいろんな異国の料理を味わったり、異文化を豊かに体験することができました。海外生活は、勿論大変なことも有ったけれど、いつも友人に囲まれて支えていただき、幸せいっぱいの毎日として過ごすことができたのです。

日本に帰国後、その恩返しの意味も込め、自分にできることをしよう、と思いました。そのために私に海外へ目を開かせてくれたAFSを通じて、海外からの受け入れ留学生たちのお世話をすることにしました。

素晴らしいメンターとの出会い

人は財産。このことを最初に私に感じさせてくれたのがAFSです。

中学生のわたしにとっては、高校生・大学生の、AFSで留学した人達はキラキラと輝くスゴイ人たちばかり。高校生であっても英字新聞Japan Timesが読めなければAFS留学生には合格しない、という噂さえあった時代です。

そのときに出会った一人がわたしの憧れのひと、松永佳世子さん。AFS15期生としてアメリカに留学されてきた彼女の話に大きな刺激を受けました。 私はAFSで留学することはありませんでしたが、AFSで出会った素晴らしいひとたちがわたしの憧れであり、メンターとなりました。

わたしはAFSとAFSで出会った人たちから多くの影響を受けて、いまの自分がある、と思っています。

子供を育てることは私達大人の責任

私が県立高校の非常勤講師として長年勤務した経験から、今の高校生達は、どちらかというと多忙で、自分と向き合う時間を持つことはなかなか無いように思います。自分が本当にやりたいことをみつけないまま、両親、先生方、社会の意見に流されて、進路を決めてしまうことも多いように思います。

若者がまだ自分の進路を決める前の、自我が出始める10代半ばで、自分が育った環境を離れ、単身異文化へ飛び込むことは、日本の枠から外れ、育った社会の価値観を客観的に外から見る経験になるのではないでしょうか。

留学は必ずしも楽しい経験ばかりではありません。時につらい経験を経てきた自信、これが少々の失敗にも挫けず、たくましく生きていく力になります。将来とても大きな力になると思います。

異文化の中で、自分と改めて向きあうことで、若者が真にやりたいことをみつけ、生きていく逞しさを身につけて、輝いて生きるきっかけになれば、と思っています。

子どもの輝く未来のために

子どもはいつの時代も私たちの未来だと思います。未来を輝くものにするために、様々な立場の大人たちが協力して子どもたちを育んでいければと願います。

子供の輝く未来のために、AFS活動を通じて若い世代を応援しています。

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