藤林徳也先生のご案内で京都御所拝観。
ハワイから一時帰国中の藤林徳也先生と京都で仕事の打ち合わせをした折、
現在一般公開されている御所を徳也先生に案内していただきました。
旧御所に納める錦の御旗を製造する織匠として創業以来代々活躍した藤林家。
これまでの特別公開では、錦の御旗が拝見できたそうですが、
今回の一般公開ではそうした調度品の展示が無くなり、残念です。
御所の荘厳さに感動しました。
紫宸殿の「左近の桜」は元々不老不死の薬梅だったそうです。
「右近の橘」は元々椿だったそうですが、花が落ちるから縁起が悪いと嫌った帝がおられて、不老不死の薬として知られていた柑橘の橘になったそうです。
多様な植栽設計、緑の豊かさが比類ないお庭の美しさを作り上げています。
石垣、お堀といった防衛施設が何もない京都御所。
天皇と国民が支え合いながら長い間歩んできた日本の歴史に相応しく、
実に美しい静謐な空気が流れていると感じました。