山田 聡子のギャラリー凜(北名古屋市)

砥部焼 白潟八洲彦先生の代表的大作の数々

今回当ギャラリーで開催する砥部焼展(今月21日〜23日)に出展する陶芸家、白潟八洲彦さんのご紹介をします。

 

7月にコロナ禍以後久しぶりに砥部の窯元を訪問した際は、お付き合いの深い八瑞窯白潟八洲彦先生にお目にかかることはできませんでした。今回白潟先生から砥部焼を代表する陶芸家、故工藤省治さん※の遺作展のご案内をいただき白潟先生に久しぶりに会うこととなりました。

当ギャラリーで開催する砥部焼展(今月21日〜23日)準備と合わせて、砥部を訪問する運びとなりました。

 

ところで、白潟先生は大きな作品を作ることが得意な人です。そして先生が使われる砥部の土は、石を主な原料としていてとても固くて、水分が少ないです。砥部の土で作る大作では白潟先生の他に右に出る人はいません。 

そこで、今回このブログでは先生の代表的な大きな作品をご紹介します。

 

まず松山に降り立つと、松山空港で、白潟先生が陶器を製作した巨大モニュメント「愛媛三美神」が出迎えてくれます。(絵付けは中山竹山さん、彫りは酒井芳人さん、共に故人)

 

愛媛三美神

 

空港を出て、次に足を運んだ、工藤さんの遺作展の会場、砥部町にある砥部焼伝統産業会館。 

 

入り口には

砥部焼伝統産業会館エントランスには先生の作品「白い花」。

 

私は緑に映えるこの作品がとても好きです。

 

 

先生の一番の代表作は、国連に寄贈、設置されている世界平和を祈る地球儀🌍
同様のものが砥部焼伝統産業会館にも設置されています。

 

 

私は2013年にジュネーブの国連へ赤いカーペットの上に飾られている作品を観に行きました👍 こちらがジュネーブでその地球儀を撮影した写真です。

この地球儀🌏は、青年海外協力隊、福島県の二本松訓練所にも設置されています。

(白潟先生も一期生でフィリピンに陶芸指導に行かれました。) 

 

また、アメリカのジョン・F・ケネディ・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ(略してケネディーセンター)ロビーにも収蔵されています。

 

 

もう一つの大作、染付山水絵大壺(画は初代中元竹山)

 

 

写真を撮影していると、ちょうど小学生の男の子が近くにいて、先生はその男の子に、「これは私が作ったんだよ」と自慢されていて、そのお姿がとてもチャーミングでした。笑

 

砥部焼伝統産業会館の外には、令和2年公開、大森研一監督、橋爪功、吉岡秀隆さんらが出演された映画「未来へのかたち」の為に 白潟先生の下、多くの窯元が協力して制作された砥部焼 聖火台が展示してあり、その時のお話をお聞きしました。

 

聖火台

 

その他、

 

後に、他の砥部焼の窯元を回った際、60代の作家さんが、「80歳を超えた白潟さんがあんなに頑張ってらっしゃるから自分もまだまだ頑張らないといかん!」

と言われていて、嬉しく思いました。

 

砥部焼の長老、現代の名工、白潟八洲彦先生にはいつまでもお元気で作品を制作していただきたいです。

1021日から23日までギャラリー凜で開催する「砥部焼の世界」展には、もちろん白潟先生の作品も出します。👍

その他、白潟先生の情報はこちらにも

http://nokai.bp-ehime.or.jp/contents/closeup1-05.htm

https://gallery-rin.jp/artisans/7462/

※工藤省治:

 砥部焼の代表的な文様「唐草」の絵柄をを生み出し、砥部焼の振興に貢献。2019年に85歳で亡くなった。

コメントは受け付けていません。

特集