九谷焼とは?
九谷焼(くたにやき)は、石川県加賀市、金沢市、小松市、能美市周辺で作られている陶磁器の伝統工芸品です。
九谷焼の特徴
「九谷五彩」という赤、黄、緑、紫、紺青 の鮮やかな色絵の「上絵付け」が特徴ですが、有田焼など他の産地の色絵磁器と比べると釉薬の色が濃く、絵付けも力強いです。
「上絵付け」とは、器を素焼きをした後、釉薬をかけて本焼きし、顔料絵の具で絵を描いて再度焼き付ける技法です。800度の低温で焼くため、温度に耐えられる絵の具の種類が増え、色鮮やかな絵を描くことが出来ます。
「上絵付け」は「下絵付け」より工程が多くなります。
下絵付け:乾燥した器→1素焼き→2色絵付け→3釉薬→4本焼き
上絵付け:乾燥した器→1素焼き→2釉薬→3本焼き→4色絵付け→5焼成