本当のミュシャ ミュシャ展@愛媛県立美術館
12月22日、家事で訪れている松山は太陽の光がとても気持ち良い一日でした。
松山城下の城山公園界隈をお散歩♪
愛媛県立美術館で開催中の「ミュシャ展」に行きました。
チェコ民族復興運動の中で生まれたミュシャは、チェコ人としてのアイデンティティと祖国愛を抱き続け、画業を通して祖国のために働くことを夢としたそうです。
それまでの私にとって、ミュシャってアール・ヌーボーの画家。
花と女性を美しい流線型で描く繊細優美な画風のイメージでした。
しかし彼の晩年は歴史の荒波に翻弄され続けた祖国チェコを想い、
平和への祈り、神秘的な世界、自分の魂と向き合った作品が多いと知りました。
チェコとスラヴの同胞たちの共通の栄光と悲哀の歴史を描くことで、
植民地政策で離散した民族の統一と、各国家の独立を願いました。
スラヴ民族は一致団結して、他民族との共存に努め、人類の平和に貢献するべきというミュシャの思想。
「スラヴ叙事詩」とタイトルがついた作品などを通じて、ミュシャの人間の深みを感じました。
知らなかったミュシャの素顔を知り、ミュシャにこれまで以上に惹かれます。
~~~~~♪♪♪
陽光ふりそそぐ、のどかな城山公園。
高台のベンチに腰を下ろして、下に広がる広場を見下ろすと、
10代の若者たちが草野球に興じたり、ダンスの練習をしていました。
そんな片隅で、譜面台をグランドに立てて、プロの演奏家と思しき中年紳士が、ひとりオーボエを手に、クリスマスレパートリーの演奏練習。
きっとクリスマスの演奏会の練習かな?
ベンチに座って静かに聴き入っていると、美しい調べを独り占めした気分。
思わず眼下の紳士に拍手して「ありがとう!」って言いたくなりました。
大きな広場で、知らない人同士の、異世代の異グループが、同じ空間を共有しながら、
三々五々にそれぞれの活動を楽しんでいる様子を見ていると、
広場っていいなあ、と心がほっこりしました(^^)
とても平和で、幸せな気分です♪