名古屋友禅
先日、近所に名古屋友禅黒紋付の伝統工芸士の方がいらっしゃると耳にしました。
まずはお話を伺いたいということで、早速お邪魔しました。
親の代から90年近く続く職人さんで刷毛で引く「引き染め」一筋で活動されてきたと話されました。
黒紋付は、三種類の技法があり、
中でも「トロ引き黒染」は、名古屋独特の染め方で、木屑の「おがこ」を使って染め上げる深い黒は数十年たっても黒色があせないのだそうです。
「浸染黒染」は化学染料を使い、
「三ツ引き黒染」は植物染料を使う技法。
三ツ引き黒染の職人さんは、私の町内に住んでいて面識もある方でしたが、その方が染職人さんとは存じ上げませんでした。今は亡くなられ、もう名古屋でも、京都でも三ツ引き黒染技術が途絶えたそうです。
人生の大切な節目に着用されてきた
『日本の黒』
日本の伝統的な黒染めは
深みのある黒で、
世界が賞賛するといいます。
絹が持つ光沢が陰影を生み出し、奥深い黒が生まれます。
百聞は一見にしかずで、
鹿毛のハケを使い、体験させていただきました。
楽しかったです。
几帳面で手先が器用な日本人の職人技。
継承されていくことを願います。
子供達にも染を体験させてあげたいです。
トロ引き黒染めにご興味がある方は、その詳細はこちらのブログで詳しく書かれていました。
https://ameblo.jp/yasukoyasuko122/entry-12272280037.html