常滑陶芸研究所
新進気鋭の若手建築家と一緒に、
常滑の常滑陶芸研究所を訪れました。
建物は、堀口捨巳(1895~1984)の設計で、オランダ建築の紹介や、モダニズムの建築家として活躍された人だそうです。日本建築、茶室を深く理解した研究者として多くの論文も書かれたそうです。
この建物は、私には、大社造など、神社建築のイメージでした。
巾の広い大きな屋根。そして屋根の上に千木のようなものが出ています。
屋根は曲線ではないけれど、大社造りのように、正面が右に寄っています。
私が目を見張ったのは建物の中の天井。そして天井に相応しい室内の壁面も素敵でした。
堀口捨巳さんがまだ生きていたら、陶芸研究所をどんなイメージでこういうデザインになさったのか、尋ねてみたいと思いました。
この研究所は、伊奈製陶株式会社(現LIXIL)創業者、故伊奈長三郎氏が常滑陶芸の興隆の為に、同社株式15万株を常滑市に寄附し、建設されたそうです。
展示室には、平安時代末期から鎌倉時代の古常滑の大甕から、江戸時代以降現代までの名工が作った作品の数々を展示されています。
地味な所で、訪れる人もほとんどいない感じでしたが、
建築好きには必見の建物だと思いました。
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