「韓国の教育とミラル・トウレ学校~世界とつながって教育のあり方を考える~」
ちょっと長いけど、教育にご興味のある方は読んでください。
地元 名古屋芸術大学 人間発達学部 特別授業・公開講座
「韓国の教育とミラル・トウレ学校~世界とつながって教育のあり方を考える~」
韓国 京畿道、ミラル・トウレ学校(Miraldule School)校長Jeong Kiweon先生のお話を聴かせていただく機会がありました。
Jeong先生は
韓国ミラル・トウレ学校、
中国の小学校と
日本(東京 和光小学校)と
日中韓 三か国ホームステイ関係を作り、
子供たち&教員の相互交流をすることで、
平和を願う子供たち、大人たちを育てているそうです(^O^)/
今回、元・和光小学校校長、現名古屋芸術大学で教鞭をとる鎌倉先生がこの講座を企画されました。
★校長Jeong先生とミラル・トウレ学校(Miraldule School)について
Jeong先生は、
韓国の教育に問題を感じ、高い理想を掲げ韓国教育界を改革する為
自らが理想とするモデル校を作られました。
そのために、
教育が優れているとされる国の良い点やそうでない点を学んで、自分たちの教育の方向を考えようと、
中国、スペイン(ベンポスタ子ども共和国)、カナダ、デンマーク、オーストラリア、日本の公・私立小学校等々、世界の先進的な教育を見て回り、
自分が作る学校像を作り上げたと言われます。
「知恵の学習の場を作りたい」
トウレとは
農作業を共同でするという意味。
農作業等の実習を大切にし、
共同体である「村」の概念を学校全体のシステムに取り入れたそう。
以下、Jeong先生のお話の概略です。
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小学校では人格形成に焦点を当て、
中学・高校では才能を生かすことに焦点。
教育=人を変化させること ➡本人が成長したい自覚が必要。
教育の目標は、
①知的成長を促す(知)
②社会的成長を促す(徳)
③体の成長を促す(體)
④霊的成長を促す(=人生をどうやって生きるか。夢とビジョン)
韓国教育界の問題は、
④の霊的成長の大切さを看過したこと。
高等教育に上がれば上がるほど、生徒たちは学校嫌いになっている。
学校には二つの喜びが大切。
①知的好奇心が満たされる喜び。
②人との交流の楽しさ。
子どもには、学校に来ることは楽しくて仕方がないようになってほしい。
保護者には、幸せな家庭が何より大切だとわかってもらいたい。
生徒たちには、
自分が一番好きなことをみつけ、
選択する勇気を持ってほしい。
皆が、世の中を照らす一本のろうそくの灯になるように。
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以上、簡単なリポート。
現在、Mirarudule Schoolでは、
1(小1)~12年生(高3)220人が
学年縦割り14組で学んでいるそうです。
Jeong先生の息子さんがミラル・トウレ学校の第一期卒業生。
息子さんご本人もお話をされ、
一人っ子だから異年齢の縦割り組で、
たくさん学びがあり、大変良かったと言われました。
とてもとてもしっかりした素晴らしい息子さんで、
将来が楽しみだと思いました。
私自身、高校教育の現場に非常勤講師として約20年間勤めましたが、
日本の教育の在り方にもとても参考になると思いました。
高い志を持たれるJeong先生には敬意を表します。
教育は国の将来を担う柱だから、みんなで考えたい(^_-)-☆