砥部焼 五松園窯 二宮好史さん 象嵌の器
砥部焼 五松園窯さんも、他の窯元さんのご多分に洩れず、ご家族で経営されています。
二年ほど前に亡くなったお祖父様の酒井芳人さんは砥部焼を代表する陶芸家のお一人でした。
昔はお面も製作されていたそうです。 当時製作された貴重なお面を見せてもらいました。
現在代表を務める二宮好史さんは 故酒井芳人さんの娘さんのご主人です。
象嵌の技法が特徴で、上品な器作りをされています。
このように飾り皿のように大きな作品は、轆轤で轢いた器にカンナで彫り模様をつけ、
彫りが深いところは筆で一度釉薬を塗って釉薬を濃くし、
それ以外のところはコンプレッサーで拭きつけて釉薬の厚みの差をつけることで
模様がグラデーションになるようにしています。
コンプレッサーで吹きつけるときは、換気扇をつけ、頬被りしてマスクをしないと釉薬が飛び散り大変。
素焼きをして固めます。
白い部分はトウガノリ(ゴム糊)を筆で塗り、マスキングして釉薬がかからないようにした上で、釉薬を吹き付けます。
ゴム糊を塗る場所は正確に模様ができるようにとりわけ神経を使います。
最後に全体に透明な上釉をかけます。この上釉は均等でなければいけないです。
ギャラリー凜には二宮さんの象嵌の器の数々や洗面ボウルもございます。
ご興味のある方は一度ご覧にお越しくださいませ。