九谷焼の基本的な文様は「有織文様(ゆうそくもんよう)」です。
平安時代の律令政治は中国の隋(ずい)や唐の制度の影響を受け、そうした知識や経験を有する者を『有識者』として宮中での儀式や行事に関する地位を与えました。有識者達は隋や唐の文様を和様化した『有職文様』を用いるようになりました。
有職文様の代表的なものには、鳳凰、雲鶴、丸文、菱文、七宝、唐草文があります。
おめでたい吉祥文様もよく使われます。
作り手の、使い手の多幸を願う思いが嬉しいです。
そうした器はプレゼントにはピッタリ。
余談ですが、現代でもよく見られる「亀甲」「七宝」「青海波」「市松」「立涌」などは、オリエントの地がその発祥で、大陸を経て日本に伝わったとも言われます。
世界は繋がっていると感じます。
模様[モヨー]・・・ 「文様」「紋様」を含む広い意味で一般的に使う。
文様[モンヨー]・・ 美術・工芸における模様の様式をさす場合は「文様」と してもよい。
紋様[モンヨー]・・ 特定の分野で慣用が固定している場合に限って使う。