伝七邸創建123周年記念、料理と器の巨匠コラボ
料理界の巨匠、熊谷喜八氏のフランス料理と、陶芸界(萬古焼)の名工、清水酔月氏の器のコラボの食事会が、国の登録有形文化財、三重県四日市の元紡績王の邸宅、「伝七邸」で行われ、華道の私の師匠、竹泉古流の家元、瀬木華泉氏が清水酔月氏はじめ、ご子息たちの潤、潮さんの器に花を生けられました。
食事の最中に、作家親子が気さくに席を回って焼き物の話をしてくださり、それはそれは贅沢な内容の食事会でした。
清水酔月氏は、今回初めて西洋料理で使うショウプレート製作に挑まれ、60週類のショウプレートを製作されたそうです。 一人一人が違う素敵なお皿で、素晴らしいおもてなしでした。
食事会の後、熊谷喜八氏と清水酔月氏の対談があり、熊谷喜八氏が話されたことが印象に残りました。
「日本人の向上心はすごい。今や世界の日本。有名店に日本人がいないところはいない。
料理で人を魅せられる人は少ない。技は一代のもの。レシピがあってもレシピを作った人じゃないとその料理の勘所は知らない。 何回も練習したら指の太さが左右違うようになった。経験を積んで更に上に行くことが必要。」
巨匠と言われるお二人が幾つになっても新しいことにチャレンジし続けるそのお姿に感服いたします。巨匠が巨匠たる所以だと思いました。
今回の企画は、地元の野村証券四日市支店さんが、地域の活性化のために人肌脱がれたそうです。 今後もこうした食事会を企画されるようで、楽しみにしております。