京都岡崎公園美術館巡り
去る週末、京都岡崎公園周辺の美術館3館巡りをしました。
① まずは、琳派に造詣が深い細見美術館さん。http://www.emuseum.or.jp
開催されている「春画展」 (4月10日迄 18歳未満は入館禁止!)
スゴイ人気でした。
あっけらかんとした大胆な性描写にびっくりです!
享保の改革以後、春画は禁止されましたが、その代り、貸本屋が個々に行商で扱うようになり、
却って民衆に広まったそうです。
②その次は、
京都市美術館 「琳派降臨」(2月14日迄)http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/exhibition/2015fiscal_rinpa400.html
2015年は琳派400周年で、
各美術館で開催された琳派の展覧会の締めくくり的な位置
13日(土)は学芸員による解説が14時~15時
14日(日)は学芸課長による講演が15時~16時
が予定されているそうです。
「近世・近代・現代の「琳派コード」を巡って」
というサブタイトルにあるように、
特に現代作品に観られる琳派的要素の解釈が面白かったです。
③うっとりと魅せられました。
人間国宝、志村ふくみさんの世界。
(京都国立近代美術館。http://www.momak.go.jp/ 3月21日まで。)
自然染料で染められた草木染の、柔らかでとても上品な色合い。
こんな着物が欲しいなあ・・・・。
「民族の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとっての根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、2914年に第30回京都賞を受賞。平成27年には文化勲章を受章され、今回の展覧会はその文化勲章受賞記念。
ご経歴を紐解くと、
養父の仕事の関係で、東京吉祥寺他、海外も含めた各地で育ち、
実母の影響で、若い頃に織物を始め、実母が交流のあった、民芸運動の指導者柳宗悦ら、いろいろな文化人の元で教養、知識を深めた方だと知りました。
志村さんの人間としての奥行きの深さが、作品作りに投影されていると思いました。
作品の傍らに掲示されていたエッセイも素敵でした。