京都での心豊かな一日♪
私が始める砥部焼の仕事の恩師で、友人の 京都美商(株) http://www.kyotobisho.com/ 社長、井村欣裕さんを訪ねた先日。
共通の友人であり、かつて我が家で風水のセミナー講師もしていただいていた岡西導明さんも京都にいらっしゃることになり、
岡西さんと私の為に、
井村さんが素敵な京都の一日をプロデュースしてくださりました。
美術品の本当の価値を伝える井村欣裕さんと
本当の風水を伝える岡西導明さん。
共に本物を追及する素敵なお二人との京都の一日。
まず最初に、近代日本画の巨匠であり、「東の(横山)大観、西の栖鳳」とも言われ、京都の画壇を代表する竹内栖鳳(たけうちせいほう1864~1942)氏の私邸兼アトリエをレストランにした高台時のレストラン THE SODOH http://www.thesodoh.com/ へ。
イタリアンのランチを楽しんだ後、その邸宅、お庭を見学。
邸宅は今はレストランとウエディング会場になっているようです。
階上の部屋のお洒落な三角の窓枠はまるで額縁のように
八坂の塔を借景に取り込み、竹内栖鳳の美意識を感じます。
緑豊かな中に佇む美しい建築物。鴨川の流れ。
京都にいると美意識が研ぎ澄まされます。
井村さんのご案内で散策をした後は、
上京区の徳扇さん http://www.tokusen-fujibayashi.com/
にて皆で岡西さんの着物選び。
そして、京都美商(株) に併設される井村美術館へお邪魔しました。
オールドバカラの煌めきが目に眩いです。
毎回井村美術館を訪れる度、井村さんからのお話を聴いて、
学びは多いですが、
今回目を見張ったのは18世紀の初期マイセンの器。
日本の古伊万里を模倣した器。
カップの後ろにマイセンのマークが入っています。
井村欣裕氏の著書「歴代柿右衛門3」には
中国の景徳鎮からの輸入ができなくなったオランダの東インド会社が、
1659年に伊万里に大量に注文を入れるようになり、伊万里の器が海を渡ってアムステルダムに渡ったこと、
1720年(享保5年)頃になるとヨーロッパ諸国において柿右衛門様式の色絵磁器を忠実に写し成功する窯が表れたことが記載してあり、その一つが有名なドイツのドレスデン市に近いマイセン窯だと述べてあります。
その時代のマイセンの器でしょう。
次に、
コンピューターで計算されて作られた現代のバカラの器と、
手仕事で作られたオールドバカラ。
並べて置いてあると、
やはり違いを感じます。
これが手仕事のもの。
こちらはコンピューターによるものだそう。
井村社長曰く、
「美術品の価値は手間暇かけ、作り手の心が入っているもの。
コンピューターで計算して作られた美術品はひずみが無い。
手仕事で作られたものはひずみがある。
人間の顔は左右対称ではなくひずみがある。
生まれた時から母親の顔を見て育った私たちは、
ひずみのあるものに温かさや愛を感じるものだ。
何故なら、人間の顔、母親の顔は左右対称では決してないから。」
作り手の心が作品に投影されるのですね。今日は美術の本物の価値を学びました。
大好きな友人達と楽しく、
その上、中身の濃い時間をを共有できて幸せでした。
皆、次の予定があったにもかかわらず、
気が付いた時には、
大幅に時間が超過して、
慌てて解散でした(笑)
そんな熱い仲間が大好きです(^_-)☆
次回は10月10日。
楽しみです!(*^_^*)
最後に、岡西導明さん、素敵な写真を撮っていただいてありがとうございました。
ここに使わせていただいた写真の大半は岡西さんからいただいたものです(*^_^*)